夏になると気になるのが「紫外線」。
肌が焼けるだけでなく、シミやシワ、肌の老化の原因にもなってしまいます。
そこで注目したいのが、「色」選びでできる紫外線対策!
実は、服の色や素材をちょっと工夫するだけで、肌に届く紫外線を大きく減らすことができるんです。
この記事では、「紫外線を通さない色」「通しにくい色」「反射する色」の違いや、UVカットにおすすめの服・素材・グッズまで、誰でも今日から使える情報を表も使ってご紹介しています。
おしゃれを楽しみながらしっかり紫外線対策したい方は必見です!
紫外線対策に効く!色がもつ「UVカット効果」の基本
紫外線とは何か?日焼けや肌ダメージの原因を知ろう
紫外線(UV)とは、太陽から降り注ぐ光の一種で、人間の目には見えない「不可視光線」です。大きく分けると「UVA」「UVB」「UVC」の3種類がありますが、地表に届くのは主にUVAとUVBです。UVAは肌の奥にある真皮まで届き、シミやしわの原因になり、UVBは表皮にダメージを与えて日焼けや炎症の原因となります。
紫外線は一年中降り注いでいますが、特に4月〜9月にかけて量が増加し、6月〜8月がピークです。曇りの日でも80%以上が地上に届くため、油断は禁物です。肌の老化の約8割が紫外線による「光老化」といわれるほど、肌に与える影響は深刻です。
つまり、紫外線対策は「日焼け止め」だけでなく、身につけるものの「色」や「素材」選びも重要です。色にはそれぞれ「紫外線を吸収・反射・透過」する性質があるため、どの色を選ぶかでUVカット効果が大きく変わるのです。
色と紫外線の関係とは?「吸収・反射・透過」の仕組み
紫外線が布や物に当たったとき、その光は「吸収される」「反射される」「透過する」の3つに分かれます。たとえば、黒い布は紫外線を多く吸収する一方で、白い布は紫外線を反射する特性をもっています。ここで重要なのが、**「紫外線を通さない」=「吸収または反射する」**ということです。
濃い色は紫外線を吸収しやすく、淡い色や白は反射しやすい傾向にあります。逆に、淡いパステルカラーや薄い生地は、紫外線が透過しやすくなります。つまり、色の濃さと素材の密度がUV対策に大きく影響するというわけです。
色を正しく理解して選ぶことで、肌への紫外線ダメージを効果的に減らすことができます。ただし、どの色にも一長一短があるため、使用シーンや目的に応じて色を選ぶことが大切です。
紫外線を通さない最強の色とは?
紫外線を最も通しにくいとされているのは「黒」です。黒は光を吸収する性質があり、紫外線も例外ではありません。そのため、黒い服や傘はUV対策に非常に効果的です。実際、UVカット素材を使用していなくても、黒の布は多くの紫外線を吸収し、肌に届く量を減らしてくれます。
ただし注意点もあります。黒は熱も吸収するため、真夏に黒い服を着ると体温が上がりやすくなり、熱中症のリスクが高まります。そのため、黒を着る場合は風通しの良い素材や冷感加工されたものを選ぶことがおすすめです。
「濃紺」「ダークブラウン」「ダークグリーン」なども黒に近い紫外線カット効果があります。見た目も涼しげで、夏ファッションにも取り入れやすいので人気の色です。
黒と白はどちらがUVに強い?意外な盲点
黒と白、どちらが紫外線対策に有効かと問われれば、一般的には「黒」が有利です。理由は、黒が紫外線を吸収することで肌まで届きにくくなるからです。一方、白は紫外線を反射する性質があるため、表面ではカットしているように見えますが、生地が薄いと簡単に透過してしまうという弱点があります。
また、白い服は紫外線を反射して周囲に飛ばすことがあり、周りの人の肌に影響を与えることもあるとされています。特に肌が弱い人やアレルギー体質の方は注意が必要です。
そのため、「黒=絶対に安全、白=ダメ」というわけではなく、白を選ぶ場合はUVカット加工がされた素材を選ぶなど、工夫が必要です。
UV対策に役立つ素材と色の組み合わせ
色だけでなく、「素材」も紫外線対策に大きく関係します。以下の表をご覧ください。
素材 | 特徴 | 紫外線カット効果 |
---|---|---|
ポリエステル | 密度が高く、加工しやすい | ◎ |
ナイロン | 軽量で撥水性あり | ◎ |
綿(コットン) | 通気性が良いが透けやすい | △ |
リネン(麻) | 夏向けで涼しいが粗い織り目 | △ |
ウール | 冬用、UVカット力は高め | ◯ |