2017年3月1日のガッテン!で、コラーゲンの新事実が放送されました。
お肌へのコラーゲンの効果について、効くのか?効かないのか?吸収されるのか?についての疑問はこれまで常にあり、ほんとに肌に効果が出るのかどうかは不透明でした。
「口から入れたコラーゲンは意味がない」
「コラーゲンのサプリメントは意味がない」
と思っている方も多いようです。
ガッテン!ではそんなコラーゲンの効果について発見された最新の新事実を伝えてくれました。
研究が進むにつれ、コラーゲンは肌に効果があることがわかったのです。
コラーゲンは効果あり。実験の結果は?
ガッテン!では、40代~60代の女性6名がコラーゲンの粉末を続けて摂るという検証を行いました。
・乾燥して身体中に粉が吹く
・眉間のしわ、ほうれい線、首のしわなどが気になる
・夕方になるといろんな部分がはりがなくだらんとしてくる
といった悩みを持った女性たちです。
彼女たちは
・純度100%のコラーゲン粉末を1日5g飲む
という実験を行いました。
(摂取する時間は特に指定はなく、どのようにして摂取するかも自由。いつもどおりの生活)
●3~5日程度では、コラーゲンの効果を感じている人は誰もいません。
●変化を感じ始めたのは、7日目以降。
・化粧のノリがいい
・夕方になってもこれまでとは少し違う
・ちょっと効果ありかなと感じる
などの感想が出始めました。
●そして4週間目。
顔の肌の水分・しわを計測したのですが、6名中3名の方が、水分・しわ ともに効果あり。
残り3名の方が、水分・しわ ともに効果なし。
以下のような数字が出、結果は歴然と二つに分かれました。
・Aさん 水分 39%増/ しわ 27%減
・Bさん 10%増/ しわ 32%減
・Cさん 16%増/ しわ 35%減
・Dさん ✖ ✖
・Eさん ✖ ✖
・Fさん ✖ ✖
顔の肌の水分が増えるのも嬉しいですが、しわの減りかたもすごい!ですよね。
すごい効果にびっくり!です。
でも、効果がない人にはさっぱり…。
…どうして?
この違いはどこからくるのか?
すごく気になりますよね?
ガッテン!では、その違いの理由について触れていきました。
コラーゲンの効果ある、効果がない。その差は「繊維芽細胞」の活躍
ここで登場したのは「繊維芽細胞」(せんいがさいぼう)。
コラーゲンが肌の水分・しわに効果があったかなかったかの差は、線維芽細胞が活躍したかどうか?によるということなのです。
2000年(17年前)放送のためしてガッテンでは、
「コラーゲンはお腹の中で分離されて、バラバラになって、もはやコラーゲンではなくなってしまうんです」
と放送されていました。
ですが、コラーゲンがバラバラになることは事実なのですが、さらに「その後」「続き」があることが研究によりわかってきたのです。
コラーゲンを摂取し、胃や腸でバラバラになってしまっても、体内の繊維芽細胞(体の中でコラーゲンを作る細胞)が、コラーゲンがバラバラであることに気づいて(体内のコラーゲンが壊れた と勘違いして)増殖し、コラーゲンを新たに作り始める
ということがわかってきたのです。
コラーゲンを口から摂取した場合の流れは以下となります。
・コラーゲンを口から摂取する
↓
・コラーゲンが胃や腸でバラバラに分解されてしまう
↓
しかし
↓
・ばらばらになったコラーゲンのかけらに反応して、線維芽細胞が分裂して増え、コラーゲンを新たにどんどん作り始める
↓
・作られたコラーゲンを吸収する
↓
・身体中のコラーゲン量がアップする
そのおかげで水分がアップ。しわも消えた。
という嬉しい状態になるのです。
…でも、なぜコラーゲンが効かない人がいるのでしょうか?
それは、効かない人の体内では「コラーゲンのかけらに反応して、線維芽細胞が分裂して増え、コラーゲンを新たにどんどん作り始める」という現象が起きないからなのです。
線維芽細胞が活躍したか?しないか?の違いによって、コラーゲンが効く・効かないの違いとなるということなのです。
ではなぜ、線維芽細胞が活躍するのか?に話が進みます。
線維芽細胞が増える条件には、
コラーゲンと、ダメージを受けると治そうとして出るたんぱく質の2つが必要なのです。
番組で挙げていたダメージとはケガ、紫外線によるダメージなどで、
「コラーゲンおすすめの人」と挙げていたのは
●高齢者(加齢で線維芽細胞が減少。コラーゲンによって活性化しやすい)
●炎症のある人(大けが、関節痛、日焼け、冬の乾燥など)
でした。
つまり、上述の6名のうちの3名の方は、なんらかのダメージがあった方なのですね。
コラーゲンとダメージに対して出るたんぱく質の2つが揃ったため、線維芽細胞が増え、コラーゲンが増え、吸収され、肌の再生能力がアップした
という現象となったのです。
高齢ではなく、思い当たるようなダメージがない人は
「私には効かないかも…?」
とかなり残念かもしれませんね。
でも、あきらめるのはまだ早いかもしれません。
若い方で、現在のところ自分でダメージを感じてないような人はコラーゲンを摂っても意味はないのか?
という質問に対し、京都大学農学部の佐藤健司教授が
「コラーゲンを摂って2、3週間で何かいいことがあれば、続けたらいいのでは?」
と答えていました。
※佐藤教授は、コラーゲンを飲んだ後の血液を調べた結果、分解しきれないコラーゲンが常識外ともいえるほどたくさんあることを発見。
また、分解しきれなかったコラーゲンの破片(ペプチド)が体内に吸収されることを発見しました。
自分で気づいていないダメージがあるかもしれないから、コラーゲンを摂ってみる意味はあるということなのです。
2,3週間続けて飲んでみて、コラーゲンの効果を感じたら、自覚症状のない何かしらのダメージがあった ということ。
その場合は飲み続ければいいのです。
…これまで、コラーゲンのサプリメントの効果についてバラバラだったのも当然で、
「コラーゲンは効果がある」と感じた人は、なんらかのダメージがあった人。
「コラーゲンは効果がない」と感じた人は、ダメージがなかった人。
ということだった というわけですね。
こうなると、自覚症状のない程度のダメージだったら、あった方が嬉しいかも?
という、喜んでいいのかどうなのか…というちょっと矛盾したことになりますが。
でもやっぱり、私は断然、効果があった方が嬉しいですね。
コラーゲンはとびきり高価なものではないし、試してみる価値はあるかな と思っています。
※番組内では何度も「コラーゲンサプリは食品です。薬のような効果が保証されるものではありません」という字幕が出ていました。また、国立健康栄養研究所による数々の研究結果では、効果がある、ない、の両方がありますし、まだまだコラーゲンは研究途上なので~とのことです。
コラーゲンサプリとゼラチンの違いは?
ガッテン!では、コラーゲンを製造する工場でコラーゲンが作られる過程も放送(魚のうろこから作ってました)。
その工場の方に、コラーゲンとゼラチンの違いを尋ねたところ、
「…あんまり言いたくはないんですけど…ぶっちゃけ、コラーゲンもゼラチンもほとんど中身は同じです」
という答えが 笑。
コラーゲンサプリメントの元となっているのはゼラチン。
ゼラチンをお湯で戻したり、乾燥させたりして、サラサラのコラーゲンが生まれます。
コラーゲンサプリとゼラチンとでは、
100gの値段は、相場ですと
・コラーゲンサプリメント 1,000円~2,000円程度
・ゼラチン 500円程度
と、かなり違います。
中身が同じなら、安いゼラチンでいいじゃない?
と喜んだのですが、やはり、きちんと精製されているものとそうでないものの効果は違うそうです。
血中への吸収量を調べたところ、ゼラチンを1とすると、コラーゲンサプリは1.8。
吸収量が1.8倍にもなるなんて。
せっかく摂るならコラーゲンかなぁ と感じます。
ただ、ゼラチンはお料理に使用することができること、無味無臭のコラーゲンと違って、お料理が美味しくなる使い方も紹介されたので、使ってみたくなりました。
●パスタのソースにゼラチンを混ぜる
●スープにゼラチンを混ぜて飲む
●番組ではゼラチン入り炊飯器で作るチャーハン
特に、カップのスープにゼラチンを混ぜて飲むだけ…というのは簡単で、しかも「ゼラチンを入れた方がぐんと美味しい!!」と言っていたので、さっそくやってみたくなりました。
※なお、コラーゲン・ゼラチンについては、「肝臓病、腎臓病、アレルギー、妊婦さんなどは、医師に相談の上使用してください」との注意もありました。
以上、主に美容・お肌についてのコラーゲンの効果を中心にまとめましたが、番組では、
●2015年の日本褥瘡学会で初めてコラーゲンが推奨された(褥瘡~床ずれ~の治りの効果がすごい)。
●ケガが早く治る、傷の治りが早い
●関節への効果
●血管への効果(血管年齢が下がる)
についても触れられていました。
コラーゲンパワーの新事実が続々と発見されているのですね。
コラーゲンはまだまだ研究途上ではあるそうですが、肌の老化をひしひしと感じる年齢の私にとっては、ものすごい朗報でした。
これで私にも、ほうれい線が薄くなり小じわが消えるかも?という希望の灯がともったのでした…。