「春眠暁を覚えず」の続き全文。作者は誰?何月のこと?暁っていつ?

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春になるとほんわり温かくて気持ちよく、いくらでも寝れるようになってしまいます。
…冬もいくらでも眠れるんですが、起きた時暖かいので春は寝起きが幸せです。

そんな、朝寝坊した春の朝頭に浮かぶのは「春眠暁を覚えず」という言葉です。

「春眠暁を覚えず」 は『 春暁(しゅんぎょう) 』というタイトルの漢詩の始めの句。

そこで今回、「春眠暁を覚えず」 の続き全文・読み方・意味・作者について調べました。
また、いつ(何月)なのか?・暁とは何時なのか?
についても調べまとめました。

さらに、動画で「春眠暁を覚えず 『春暁』」の読み方も確認できるので、ぜひご覧になってみて下さい!

「春眠暁を覚えず」 の続き全文

「春眠暁を覚えず」 の続き全文、漢詩『春暁』です。

『春暁』

春眠不覚暁 
処処聞啼鳥
夜来風雨声 
花落知多少

「春暁」は 「五言絶句」 の漢詩です。
五言絶句とは漢詩の形式の一つで、1句に5語、全部で4句20語の最も短い詩形です。

五言絶句は起・承・転・結の四句から出来ています。

1句目…
2句目…
3句目…
4句目…

「起承転結」という四字熟語はここからきています。

「春眠暁を覚えず」 書き下し文・読み方

春眠暁を覚えず
処処啼鳥を聞く
夜来風雨の声
花落ちること知る多少


しゅんみんあかつきをおぼえず
しょしょていちょうをきく
やらいふううのこえ
はなおつることしんぬたしょうぞ

※最後の言葉「しぬたしょうぞ」は「しぬたしょうぞ」が音便化したものです。

↓こちらの動画では返り点や送り仮名を見ることができます。

漢詩の基礎①:漢詩とは(『春暁』孟浩然)

「春眠暁を覚えず」 ~『春暁』漢詩の意味

「春眠暁を覚えず…」の意味は、

春の暁は気候も暖かく、心地よい眠りに夜が明けたのも知らず、寝すごしてしまった。
ふと眼をさませば、あちこちで小鳥の啼く声がきこえる。
そういえば、昨夜は風雨の音がはげしかった。
あの嵐で、庭の花はさぞたくさん散ったことだろう。

と訳されています。
引用元 関西吟詩文化協会

語句の意味

  • 春暁…春の夜明け方
  • 覚えず…気づかない
  • 処処…あちらこちらで
  • 啼鳥(ていちょう)…鳥のさえずり、鳥の鳴き声
  • 夜来…夜以降(昨夜という説もある)
  • 多少…どのくらい多く、さぞたくさん

春眠暁を覚えず…の作者は?

春眠暁を覚えず…の作者は、中国、盛唐の代表的な詩人、孟浩然(もうこうねん・もうこうぜん)です。

出身地/ 襄州(じょうしゅう)襄陽… (中国 湖北省)
出生/689年
死去/740年
享年52歳

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春眠暁を覚えずの作者 孟浩然 略歴

襄州襄陽 (湖北省) の人。
一説に名が浩で,浩然は字。
科挙に及第できず,郷里の鹿門山に隠棲。
40歳のとき長安に出て張九齢,王維らに詩才を認められたが,仕官には失敗しまた郷里に戻った。
のち張九齢が荊州 (湖北省) に左遷されたとき招かれてその部下となったが,まもなく辞任,江南を放浪したのちまた隠棲生活に入り,52歳で没した。
その詩は大部分が五言詩で,山水田園の情景を詠じた作品が多い。
恬淡で明るく,平穏な詩風で,王維,韋応物,柳宗元らと唐代の自然詩人として一つの系列をなし,また杜甫,李白,王維と並んで「盛唐四大家」ともいわれる。
現在二百余首が伝わる。

コトバンク/ https://kotobank.jp/word/%E5%AD%9F%E6%B5%A9%E7%84%B6-142073

春眠暁を覚えず は何月? 季節は?

春眠暁を覚えずはいつ?何月?について過去にNHKの番組で検証した際の結論としては、3月10日頃とのことでした。
季節はもちろん「春」です。

春眠暁を覚えずの「暁(あかつき)」の何時はいつなのか?

「暁」とは、太陽の昇る前のほの暗い時間。
まだ空が明るくなる前の状態です。
古くは、夜半から夜明け頃までの時の移りを「あかつき」「しののめ」「あけぼの」と区分し、「あかつき」は夜深い刻限(夜半過ぎから夜明け近くのまだ暗い頃まで)を指して用いられました。

なお、孟浩然が生きた時代の暁の時間は午前3時を指すのだそうです。

暁は午前3時…唐時代の役人が宮廷に仕事のために出勤する時間。
当時の役人たちは、まだ暗い、相当早い時間から仕事に行ったのですね。

役人が出勤する暁の時間にまだのんびり寝ていられるという自分の身をどう感じていたのか…上記の略歴によると士官に失敗したとあるので、単に寝坊した朝、周囲の情景をうたった詩というわけではなく、他人にはわからない、自分の状態への微妙な思いも「春眠暁を覚えず」にはふくまれているのでは?という説もあるようです。

…ですが 「春眠暁を覚えず」に続く句からは、そんな微妙な思いも昇華され、雨あがりの春の朝の美しい生きた情景をただ素直に謳っただけというようにも思えます。
私見ですが。
どうなのでしょうね。

さいごに

今回、「春眠暁を覚えず」 の「暁」の時間がいつかを調べていて、まだ空が明るくなる前の暗い頃のことを指すを知り、少し違和感を感じました。

これまで、暁というのはもっと遅い(少なくとも午前3時ではない)時間、夜が明けて太陽が射す頃かと思い込んでいたからです。
なんとなく、「ピカリ」としているイメージがあったので 笑

暁がそんな早い時間だとすると、春だけではなく、夏も秋も冬も「暁」を覚えることなんてほぼないのでは?
なのに何故春だけ特別に「春眠暁を覚えず」 なのかが納得いかない感じでした。

が、 いろいろな説があるようですが…昔は今のようにぬくぬくと寝ていたわけではなく、寝ていても冬の冷えこみに目が覚めるような状態。
特に夜明け前頃(暁の頃)は一番冷え込む、その暁も知らずに寝ていられるのは春の温かさになってからだった。
だから 「春眠暁を覚えず」なのではないだろうか 。

というものを目にして、個人的には納得しました。

以前、宿場町の宿を再現した建物を見物した際に、旅人の泊まっていた部屋に敷いてあったのは、薄いぺらぺらの布団。
その時も「寒そう~」と思った、その寝具や建物を思い出して、「暁」の頃には冷えに目覚め、布団にくるまりなおすくらいのことはしたのでは?

…などなど「春眠暁を覚えず」について今回改めていろいろと感じました。

また、 「春眠暁を覚えず」の全文を知ることにより、朝寝坊や春は眠い という意味だけでなく、 鳥の鳴き声や庭に散りしいた花びらなど、穏やかできれいな春の朝のひとこまの景色が心に浮かぶ気がします。

朝目覚めて、こんな感じを持つことも時には確かにあるとも思いますし。

…そういったものすべてをわずかな文字数で見事に表現しているということなのですね。

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