「熱をはかる」と書くとき、測ると計るのどっちを使えばいいのか迷ったことはありませんか?
結論から言うと、体温や温度をはかるときは「測る」を使うのが一般的です。
つまり、風邪っぽいときに体温計で熱をはかるなら、「熱を測る」と書くのが自然です。
ただ、「計る」も別の場面ではよく使うため、混同しやすいんですよね。
この記事では、「熱を測る」「熱を計る」どっちが正しいのかを中心に、温度・時間・体重などでの使い分けも、わかりやすく解説します。
結論:体温や温度をはかる時は「測る」を使うのが一般的!

体温や熱をはかるときは、一般的に「測る」を使います。
たとえば、次のような表現です。
- 熱を測る
- 体温を測る
- 気温を測る
- 室温を測る
- 水温を測る
- お風呂の温度を測る
温度や高さ、長さのように、目盛りや機械で数値を調べるものには「測る」を使うのが基本です。
「体温を測る」が正しいとされる理由と漢字の意味
「測る」は、長さ・深さ・高さ・温度などを、道具や基準を使って調べるときに使う漢字です。
体温をはかるときは、体温計を使って36.5度、37.8度のように数値を確認しますよね。
このように、体温計の目盛りで温度を調べる行為なので、「体温を測る」と書くのが自然です。
実は「体温を計る」でも間違いではない?辞書や公用文での扱い
基本的には「体温を測る」が一般的ですが、「体温を計る」と書かれている例がまったくないわけではありません。
「計る」にも、数値を調べるという広い意味があるためです。
ただし、学校のテストや一般的な文章表現としては、体温や温度には「測る」を選ぶのがいちばん無難です。
【一目でわかる】「測る」と「計る」の決定的な違いまとめ
| 漢字 | 主な意味 | よく使う場面 | 例 |
|---|---|---|---|
| 測る | 目盛りや道具で数値を調べる | 温度・長さ・高さ・血圧など | 体温を測る、身長を測る |
| 計る | 時間や数量を数える・計算する | 時間・タイム・所要時間など | 時間を計る、タイムを計る |
【温度・気候】「測る」を使う具体的なシーンと例文

「測る」は、温度や気候、長さなどを数値で調べるときに使います。
特に「熱をはかる」のように、体温や温度に関係するものは「測る」と覚えておくとわかりやすいです。
体温計で体温を測る(毎日の健康管理・風邪の時)
風邪をひいたときや体調が気になるときは、体温計で体温を調べます。
この場合は、「体温を測る」が自然です。
- 朝起きたら体温を測る
- 子どもの熱を測る
- 学校へ行く前に毎日体温を測る
- 風邪っぽいので念のため熱を測った
天気予報で気温や室温を測る
気温や室温を調べるときも、「測る」を使います。
- 今日の気温を測る
- 教室の室温を測る
- 外の気温を測ったらかなり高かった
- エアコンをつける前に部屋の温度を測る
料理やお風呂で水温・湯温を測る
料理やお風呂でも、温度を調べるときは「測る」が自然です。
- 赤ちゃんのお風呂の温度を測る
- パン作りのために水温を測る
- 揚げ油の温度を測る
- ミルクの温度を測ってから飲ませる
「測」の漢字が持つ「目盛りで度合いを調べる」という意味
「測」という字には、長さ・深さ・高さ・温度などを調べる意味があります。
「測定」「観測」「計測」といった言葉にも使われていて、どれも数値や状態を確かめるイメージがあります。
体温や気温は、まさに数値として確認するものなので、「測る」と相性がよいのです。
【時間・数値】「計る」を使う具体的なシーンと例文

一方で、「計る」は時間や数量、計算に関係する場面でよく使います。
体温や気温には「測る」ですが、時間をはかるときは「計る」が自然です。
ストップウォッチで時間を計る(タイムを計る)
ストップウォッチや時計で時間を調べるときは、「計る」を使います。
- 50メートル走のタイムを計る
- 料理の加熱時間を計る
- 勉強にかかった時間を計る
- ストップウォッチで記録を計る
テストの時間を計る、計画を立てる
「計る」は、時間だけでなく、見積もる・考えるというニュアンスでも使われます。
- 試験時間を計る
- 作業時間を計る
- 損得を計る
- 所要時間を計る
「計」の漢字が持つ「数をかぞえる・計算する」という意味
「計」という字には、数える、計算する、考えて決めるという意味があります。
「計算」「時計」「計画」などの言葉を思い浮かべるとイメージしやすいですね。
つまり、数字や時間に関係するものには「計る」が使いやすいということです。
ややこしい!他にもある「はかる」の漢字4つの使い分け一覧

「はかる」には、「測る」「計る」以外にも、いくつかの漢字があります。
意味が少しずつ違うので、よく使うものだけでも整理しておくと迷いにくくなります。
「測る(はかる)」:長さ、重さ、面積、容積などを測定する
「測る」は、道具を使って数値を調べるときに使います。
- 身長を測る
- 距離を測る
- 面積を測る
- 水深を測る
- 体温を測る
温度、長さ、高さなどは「測る」と覚えるとわかりやすいです。
「計る(はかる)」:時間、数量、度合いなどを計算・計画する
「計る」は、時間や数量を数えたり、計算したりするときに使います。
- 時間を計る
- タイムを計る
- 損得を計る
- 所要時間を計る
「量る(はかる)」:天秤やはかりで重さや容積を調べる(体重を量る)
「量る」は、重さや量を調べるときに使います。
- 体重を量る
- 荷物の重さを量る
- 米の量を量る
- 水の量を量る
- 材料を量る
「体重をはかる」は、一般的には「体重を量る」が自然です。
「図る・謀る(はかる)」:計画する、企てる、解決しようとする(便宜を図る)
「図る」は、物事をうまく進めようと考えるときに使います。
- 解決を図る
- 便宜を図る
- 改善を図る
- 交流を図る
「謀る」は、たくらむ・だますという意味で使われます。
- 悪事を謀る
- 人を謀る
【間違いやすい】これどっち?日常でよく迷う「はかる」の判定クイズ
ここからは、日常で迷いやすい「はかる」をクイズ感覚で整理していきましょう。
「体重」は測る?量る?どっちが正解?
体重の場合は、一般的に「体重を量る」と書きます。
重さを調べる行為なので、「量る」がいちばん自然です。
「身長」や「血圧」に使う正しい漢字は?
身長は長さや高さを調べるので「身長を測る」です。
血圧も、血圧計で数値を確認するため「血圧を測る」が一般的です。
「マラソンのタイム」や「睡眠時間」をはかる時は?
タイムや睡眠時間のように、時間に関係するものは「計る」を使います。
- マラソンのタイムを計る
- 睡眠時間を計る
- 休憩時間を計る
「相手の気持ち」を推し量る(おしはかる)の漢字
相手の気持ちや事情を考えるときは、「推し量る」を使います。
これは、相手の思いを想像して考えるという意味です。
子供に聞かれても安心!「測る」と「計る」の簡単な覚え方・教え方

子どもに「熱をはかるって、どの漢字?」と聞かれたら、まずはシンプルに説明するのがいちばんです。
温度や長さを調べるときは「測る」
時間を調べるときは「計る」
この2つをまず覚えるだけで、かなり迷いにくくなります。
「さんずい(水)」がついている「測る」は温度や水に関係するもの
「測る」には、左側に「さんずい」がついています。
水に関係するイメージから、水温・湯温・温度を調べるものと結びつけると覚えやすいです。
子どもに教えるときも、「体温や水の温度は測るだよ」と言うと伝わりやすいです。
「言(ことば)」がついている「計る」は言葉や数字で計算するもの
「計る」には、「計算」「時計」「計画」の「計」が入っています。
そのため、数字や時間に関係するものは「計る」と覚えるとスムーズです。
- 時計で時間を計る
- ストップウォッチでタイムを計る
- 勉強時間を計る
小学校で習う時期と国語のテストでバツにされないための知識
国語のテストでは、意味に合った漢字を選ぶことが大切です。
「熱をはかる」「体温をはかる」なら「測る」、
「時間をはかる」「タイムをはかる」なら「計る」を選ぶのが安心です。
迷ったときは、次の3つで考えると判断しやすいです。
- 体温計・温度計・ものさしを使う → 測る
- 時計・ストップウォッチを使う → 計る
- はかり・体重計を使う → 量る
英語ではどう言うの?「熱を測る」のネイティブな表現
「熱を測る」は、英語でどう表現するのかも気になりますよね。
直訳すると measure を思い浮かべがちですが、人の体温にはよく使う定番表現があります。
「take one’s temperature」が最も一般的なフレーズ
英語で「熱を測る」「体温を測る」と言うときは、take one’s temperature が一般的です。
- I took my temperature
体温を測りました - Please take your temperature
体温を測ってください - She took her child’s temperature
彼女は子どもの熱を測りました
「measure(測定する)」を使う場合とのニュアンスの違い
measure も「測定する」という意味なので間違いではありません。
ただし、日常会話で人の体温を測る場合は、take one’s temperature のほうが自然です。
一方で、水温や室温のような「温度そのもの」を測るときは、measure が使いやすいです。
- measure the water temperature
水温を測る - measure the room temperature
室温を測る
まとめ:「熱を測る」は目盛りがあるから「測る」!正しい使い分けでスッキリ
「熱を測る」と「熱を計る」で迷ったときは、体温や温度には「測る」を使うと覚えておけば大丈夫です。
体温計で熱をはかる場合は、
熱を測る
体温を測る
と書くのが一般的です。
一方で、時間やタイムをはかる場合は「計る」を使います。
-
- 熱・体温・気温・水温 → 測る
- 時間・タイム・試験時間 → 計る
- 体重・重さ・分量 → 量る
- 解決・改善・便宜 → 図る
つまり、「目盛りで温度を確認するものは測る」、「時間や数字を数えるものは計る」と考えるとスッキリ整理できます。
日常の文章でも、子どもに教える場面でも、ぜひこの使い分けを覚えておいてくださいね。

